ベトナムの一番北 Ha Giang
五日目
ベトナム人でも名前以外はよく知らない北の町Ha Giangへ向かう226km。ベトナムの友達に言うと、Ha Giangに行くのか?すごいな!という事になる。ベトナム人でさえあまり訪れることのないHa Giang果たしてどのようなところなのか非常に楽しみだ。
   


朝からしとしとと雨が降っている。ナビの案内だとLao Caiを通っていくのだが、それではあまりにもつまらないので、渓谷沿いに走ることにする。



道は想像していた通りほぼ未舗装。 通勤の人たちに交じって走っていると水牛の群れがやってきた。右に避けるか左に避けるか?前の人について行くしかない。悪路もだんだん気にならなくなってきた。

美しい棚田は田植え中



ありがたいことにBan Hoで右折すると舗装路になった。ここから川に向かって下ってゆき橋を渡って左へ。



橋を渡ると一段と道が良くなり川沿いの景色も険しく楽しくなってきた。しかしこんな山奥にも通勤中と思われるバイクが走っている。



川沿いの景色が開けたところで合羽を脱ぐ、ここまではツーリング向きの楽しい区間。ここを過ぎしばらく行くとDT151とCT05を交差QL4Eに入りソンホン川を渡る。



すぐにAH14(アジアハイウェイですな)/QL70に入りLang Pho Rangまでは、景色の開けない田舎道を延々と走る。



QL279に入り川沿いに進むと面白い橋発見。しばらく見ているとバイクがやってきたが、あの橋って不安定そうじゃない、もし転倒したらひとたまりもないだろうと、渡ることはやめておいた。その後しばらく対向車も少ない快適な道が続く。
   



Ha Giangに入る手前、Nghia Doという集落はきれいな農村地帯だ。藁ぶきの屋根の優しい景色、日本の古い農村みたいだ。
   



峠頂上部からHa Giangに入った途端ひどい道が続く、何やら外から人が入ってくるのを拒むような感じだ。元の舗装はほぼ剥がれ、センターラインの部分だけが残っていたり。それすらなくなり人が住んでいるのも関わらず誰も手入れしていないような状態だったりだった。しばらく我慢して走りYen Binhの町で昼食。
   



Yen Binhからもしばしば悪路に出くわす。道が悪いためゆっくりしか走れないトラックを強引にすり抜け。
   



悪路と快走路を繰り返しViet Quanまでやってきた、ここまで来ると道もよくなりその分車もバイクも増えてくる。田舎の都会だ。



外国人ライダーと抜きつ抜かれつHa Giangへ。





Ha Giang市内で、明日からの辺境の旅に備え、辺境入境許可を取りに来た。警察で発行するのかと思い、ナンバープレー無しのバイクで乗り付け尋ねると、それは他のところだと言われバイクはそのまま歩いて許可を取りに向かう。何時から何時までだとか、どこに行くのかなどを聞かれたような気がするが適当に答えていると、晴れて入境許可をいただきました。警察で無ナンバーをとがめられることなくホテルへ。
 



Ha Giang Histric Hotelにチェックインし夕食を食べにレストランへ。日本人は皆無だがヨーロッパ系外国人ばかりなのには驚いた。やけにケチャップからいハンバーグでした。


観光地でもないのかHa Gianは、Sa Paとは大違いで静かなところだ。少し驚いたのは、ベトナム人観光客や、東洋系の観光客がいないのに、ヨーロッパ系の観光客がちらほらいることだ。Ha Giangの町自体は見るところもなさそうだが、ヨーロッパ系の観光客はバスでここまで来てレンタルバイクでここを起点に観光するようだ。