上五島
福岡からフェリーで中通島に上陸 中通島を中心とする上五島の教会群をめぐる。古くは、平戸(ひらど)島とともに値嘉郷(ちかのさと)とよばれ、大陸にもっとも近いので、遣唐使の寄港や倭寇(わこう)の根拠地となっていたようだ。
   



金曜日会社を終えてから飛行機で博多へ21時35分着だ。空港に留め置きしていたバイクに乗り博多港へ行き、23時45分発のフェリーに乗る。着替えたりしているとそれほど余裕もなく、ゆっくり飯を食ってからなどとは行かなかった。しかし福岡空港に留め置きしていた駐輪代5500円とコインロッカー2400円と結構な出費だった。




中通島の青方には、5時20分に到着、明るくなるまで待って埠頭近くの大曾教会へ、五島の旅スタートだ。


教会を見ながら北の端、小値賀島が見える津和崎へ向かう。2車線のしっかりした道だ。離島の道路ということで1車線か1.5車線程度を想像していたので走りやすい。
   



地図をよく見ると相当な数の教会がある。観光案内に出ている教会を主体に見て回ることにする。



冷水教会の先 矢堅目へ




青砂ケ浦天主堂 歴史を感じさせる煉瓦つくりの建物だ。遺産ではなく今も使われているところがすごい。
   



向こうに見えるのは、先ほど行ってきた矢堅崎





近代的な建物の曽根教会 しんうおのめふれ愛らんどのキャンプ場 きれいなのだが買い出しやアクセスが悪い。



人がいるのと思うような半島の反対側の小さな集落の大水教会 
   




老人にはつらいだろうなという 道路より山道を上がった小瀬良教会 十字架がなければ普通の家だ。



細長い半島を貫く細い道、それでも人口のわりには立派かも



2007年に火災にあい建て替えられたという江袋教会
   



半島の向こうの赤波江教会                             あんな所にあるのだ



半島を突き進むと立派な仲知教会があった。誰が建てたのか誰が来るのか?立派すぎる。

さらに進んでいくと見えてきたのは米山教会
近代的な美しいフォルムの教会だ。


案内書には「29の教会が点在する、祈りの島・新上五島町。自然の中に溶け込むように佇む教会は、長い弾圧に耐えた歴史と、信者たちの深い信仰を今に伝えています。世界遺産暫定リストに登録された教会もあり、今後ますます注目されるスポットとなりそう。」と書いてある通り教会が恐ろしく多い。


津和崎灯台にやってきた、しょぼい灯台で期待外れ。小値賀島が見える。



江袋教会を過ぎたあたり海の色が素晴らしい。



北魚の目から半島の東の道へ こちらのほうが高度があって楽しそうに思ったのだが特別なものはなかった。
中通の中心に戻ってきて、朝が早かったから昼にしようかを思いつつ有川港方面にくるとそれほど食堂もあるわけじゃないし、道に駅のようなものも休みだったので頭ケ島教会へ行く。
黒崎園地展望台からの眺め 海がきれいだ。

 






空港へ向かう道の途中を入るのだが、五島の空港ってどんなのかなあって気になる。




珍しい石造りの頭ヶ島教会 内部のも華やかだった。

近くの島から信者が石を切り出して作ったというから驚きだ。しかしなぜキリシタンが弾圧を受けたのだろうか?幕府が宗教者が結束するのを恐れていたのでしょうか?
   


上五島空港 

昼は五島うどん うまかった 本当にうまかった。どこかで出汁とうどんを買ってもう一度食べ値くてはならない。そんなうまさだ。




旧鯛の浦教会 
教会の横とか後ろにあるマリヤ様を飾っている洞窟みたいなのを見かけるが一体あれは何だろう。


鯛の浦から東側を走ると海沿いではなく険しい山道となる。しかもアップダウンの激しい道だ。火力発電所があるのにも驚いたが電気がいるのだから当たり前か。

 

浜串教会

ほんとに小さな集落にも教会がある



福見教会 小学校の数より教会のほうが多いのかもしれないと調べてみた。魚目村・北魚目村・有川町・上五島町・浜ノ浦村・若松町・日島村・奈良尾町が合併して新上五島町となったらしいが、現在ある小学校は11校 教会は分っただけで29教会、今日回っただけですでに14教会だ。

カトリック教会高井旅教会

米山の展望台より若松島方面

奈良尾港
 



若松大橋を渡って若松島へ


龍観山の展望台より 入り組んだ海岸線が 松島や英虞湾のようだ。




若松島の端っこに向かう。漁生浦島、有福島を通り日島へ



日島曲石塔群 南北朝時代のものだとか?かつての交易の拠点であったことから納経などの意味で建てられたのではないだろうかと推測されているようだが、墓みたいで気持ちが悪い。
 


日島から橋を渡り有福島へ 海の色が素晴らしい。
 

有福教会


若松に戻る
 



漁生浦島から若松へ 深い入り江には海の水色と黄緑の青さ、綺麗な色だった。
   



若松港にも小さなスーパーがあったのだが、この時点で明日のフェリーは奈良尾発と勘違いしていて野営するなら埠頭近くだと奈良尾に向かう。


奈良尾のスーパーで教えてもらったキャンプ場、親切にも地図まで書いて説明してくれた。 さっき通った高井旅教会のすぐ近くだが立派なビーチなので教えてもらわないとここがキャンプ場だとはわからない。(水はあるが便所がないのには難儀した)フェリーも若松発だねと言われ間違いに気づいて助かった。
広いデッキを独り占め 後ろにはコテージもある程のビーチだ。




たった150円の五島産の鯵を三枚におろして刺身に、そしていつもの豚しゃぶだ。



見下ろしたビーチ 立派です。五島トライアスロンのスィムの会場だったり、ウミガメの産卵地らしいが、たぶん人で一杯になることなんてないのでしょう。
   


若松大橋より



時間があるので大平教会を見に行くことにした。その前に給油スタンドでフェリーの予約はいるの?みたいに聞いたら多分貸し切りだよって言われた。本当?
狭い道(これがメイン道路)を通って太平へ。

こじゃれた教会でした。


神社は見ないけど教会はどこにでもある。


こんな景色を見ていると釣り人が五島にきたがる理由がよくわかる。魚もすれていないだろうし、大物もつれそうだ。





フェリーオーシャン 貸し切りではなく2人きりでした(笑)バイクの止め方にびっくりロープが一本もなし、車止めのみこれでよいのか?船内は展望デッキみたいになってきて明るくて綺麗。料金は隠岐の島なみの700円まではいかないだろうと思っていたが、ずいぶん高く乗船1070円バイク850円だった。



若松大橋を潜って奈留へ。デッキはこの通りガラガラだ。50分で奈留に到着。
 



まずは、腹ごしらえネットで探した食堂へ行くも看板も、営業中の札も出ていない。恐る恐る扉を開けたら、今日は団体が入ってるけど一人だけならあるもので作ってくれるということだった。いろいろなものが出てきたけど漬け丼がなかなかのものでした。




この島の最大の目的は江上天主堂だ。ついでに近くのビーチロックを見に行くが草が生えてまったくわからず敗退。




会いたかった江上天主堂 しかし本当は・・・
   

改修工事中で入れませんでした。外壁も剥かれこのような状態。
仮囲いの写真を見ておしまいでした。残念
世界遺産の登録前に綺麗にして置こうということでしょうが?それはそれで仕方がないでしょうね。





宮野浜海水浴所へ行くついでにその先へ

宮野浜海水浴場 観光案内に載せるほどでもないでしょう。
宮の森総合公園キャンプ場 誰もいませんでした。管理人も見当たりませんでした。




奈留千畳敷へ 期待していなかった通り、期待通りでした。観光案内に載せれるものは載せる田舎の法則です。

だんだん行くところがなくなってきた。町中のカトリックなる教会へ


奈留小学校 中学校は立派な建物でした。



学校の裏を抜けて鈴の浦へ。
     

戻ってきて反対側から回るも何もなかったので奈留港へ 立派な建物
フェリーに乗り福江へ、790円+510円
30分の旅だ


福江港に入港 大きな町にびっくり、都会だ。



五島市ですから、大きいですね。港近くのスーパーで買い物をしてキャンプ場に向かう。



キャンプ場近く岐宿温泉(五島市岐宿福祉センター)へ
310円で入れる良い温泉でした。村の人ぐらいしか来ないんだろうな、空いていました。
 


魚津ヶ崎公園キャンプ場についたころには薄暗くなってきが、管理棟には誰もいないので適当な場所にさっさと設営。軽トラに乗った人が気で岬の下へ降りて行ったり、ぽつぽつと人が上がってくるどうやら公園の下が釣りのスポットのようだ。

さすが、釣り人が憧れる五島列島だけあり魚が安い。アオナと書いてあったが青ハタがたったの580円。こんなの本土で刺身を食ったら高いと思う。ハタですからね。

まず3枚におろすが、皮が硬くて苦労する。
味のあるうまい刺身だ、大満足。
あらで出汁を取り味噌を入れてスープに、良い出汁が出た。

すり身のてんぷらは少しあぶる。
上五島 文化遺産の教会を見に行くとか、釣りをするとかなら楽しいところだ。しかし、断崖絶壁などの地形が好きな僕にとっては1回で十分なところだ。魚がうまいのでそれを目的に料理旅館に泊まるのもよいのかもしれない。