北東北温泉めぐり
北東北の温泉を廻ることに、まずは奥奥八九朗温泉。カンジキも用意して積雪に対応したのだけれどさすがに4月も半ば路上にはほとんど雪はなかった。次に十和田湖、奥入瀬渓流を通り蔦温泉へ。その後八甲田をぐるっと走りゴールドラインで青森へ。トゲ栗蟹を食べて最後は八幡平の松川温泉へ。
   



奥奥八九朗温泉入り口、4月半ばともなるとさすがにここにも春がやってきたようで林道にも雪がない。雪解けで道はどろどろだが2月に撤退した場所も楽々通過。



3月にスタックした場所も通過し、いよいよかと思ったところで雪が。車を隅に寄せて歩くことにする。
歩くこと100mほど、だんだん温泉が近づくにつれ雑草が青くなってくる。赤茶けた場所が見えてきたら温泉だ。
今回も誰もいず温泉独り占め。ジャグジーかと思うほどの湧出量、少し熱いがそのままで入れる温度の野湯は他には知らない。林道の雪がとけたら訪れる人も増えるのだろうが、多少人が居ても入るしかないだろう。

 



前回と違って荷物も少ないし、歩く距離もほとんどないのでご機嫌。
人も入っていないのでゆっくりできたのだが、人が入っていない分、2番温泉の底には湧出した成分が溜まっていて少し気持ちが悪い、前回も洗面器で相当な量を掘り出したのだが一月もすると結構な量溜まっていた。








鉱山が栄えたころの小阪鉱山事務所、現在は資料館になっている。小坂の町には日本初の芝居小屋もあり現在でも公演が行われている。 
 


小坂精錬は現在都市鉱山の精錬所として機能している。2011年世界の「最も革新的な企業」の14位にランクインしているというから驚き。





樹海ラインに入ると道路際の雪も増え場所によっては道路も凍結していた。初荷峠から見る十和田湖はまだまだ冬景色だった。 



十和田湖畔を通って奥入瀬渓谷へ。道路と奥入瀬川の水面高さが近いのでので車で走っても船で川を下ってるような気になる。水量に変化がないため冠水の恐れがなく路面を低くできるのだろう。
   



観光バスで上から眺める奥入瀬は今一じゃないかなあなどと心配してしまう。奥入瀬の雰囲気を一番感じれるのは、徒歩よりバイクより背の低いオープンのスポーツカーじゃないだろうか。
 



102号から103号に入り高度を上げていく。


蔦温泉に到着。この辺りには温泉が沢山あるのだが、今回はここへ。歴史を感じる建物だ。




早速 久安の湯へ、44度源泉掛け流しで足元から沸いてくるやさし湯が気持ちいい。湯船の底からわいてくるのが評価されているみたいだ。奥奥八九朗みたいに湧出量のワイルドさはないが優しく湧く温泉でした。




蔦温泉のあとは、南八甲田と八甲田を分ける笠松峠へ。記録的な豪雪だった今年の雪の回廊は見事だ。



酸ヶ湯をとおり八甲田山を回りこんで冬の八甲田行軍で210人中199人が亡くなったという田代平に向かう。


さすがに冬季通行止めの部分もあり394号との合流地点で引き返すことに。田代平のなかでも雪中行軍の遭難場所はもっと青森よりだが、厳冬期にこんな吹きさらしの場所を確実な装備もせず目指そうとしたのは恐ろしいことだ。
   



来た道を103号方面へ引き返す。



八甲田ゴールドラインを走りると、左に岩木山。モヤヒルズからは、青森湾の向こうに津軽半島の雪山が見えた。



青森ではこの季節のご馳走とげ栗蟹を食べ、東北道の終点青森インターから八幡平へ向かう。
 



松尾八幡平ICから八幡平へ、アスピーテラインは冬季通行止めのはずなのだがゲートもないので登ってみることにする。御在所までいけそうだ。

松尾高山跡、長崎の軍艦島に並ぶ遺構だ。



鉱山跡地のこの辺りは15000人が住む都市だったが、木造住宅は焼かれ残っているのは鉄筋コンクリートの住宅のみ。

雲上の楽園とまで言われた住宅跡。
 



セントラルヒーティング完備の寮、誰もが働きたがったらしい。

ここにある教育施設はすべて会社が用意した私立の学校 よほどの栄華を誇っていたのだ。
当時の硫黄鉱山を運営していた会社は、石油精製から取れる硫黄に負けて倒産し、この住宅を取り壊す予定も立っていない。今も残る酸性水を中和するために莫大な費用が税金から支払われている。
スケート場や、映画館、有名な芸能人が訪れる劇場、盛岡一高度技術の病院、百貨店。松尾芭蕉の「夏草や兵どもが夢の跡」なんて思い出してしまった。

高度1000mの雲上の楽園を後にする。




 





松川温泉の峡雲荘 この辺りは温泉だらけ、温泉には困らない。

樹海ラインのゲート

日本では珍しい地熱発電所



   


八幡平の山 アスピーテラインは4月19日開通。残念なことに来週だ。

上坊牧野

岩手山 迫力ある裾野が魅力的な山
春先の東北は本当に綺麗だ、もう少し温かくなれば緑が美しくなるし花も咲き出す。その一瞬は雪の多いこの地方ならでは、雪山と緑と花の景色は一度見たら病み付きになる。極端に言えばスイスの絵葉書のような景色があちこちに見られる。夏までの間目を話すことができない。
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