南会津の紅葉

奥日光でツーリング会のついでに南会津の最深部六十里越・雪割街道を訪れる。この道はワザワザ来るための道だろう、新潟と福島の県境は急峻な山で街道沿いにも民家は無い、鉄道好きが只見線を見に来るとか、景色を楽しみに来るとか、峠を走りにくるとか。そんな雰囲気のあるとんでもない場所だ。

　

紅葉の季節に日光周辺といえば大混雑が予想されるので今回は高速を矢板で降りる。寺山ダムを通る道には震災の廃棄物処理反対ののぼりがいっぱいだ。

ツーリングよさそうな県民の森を通り東荒川ダムへ。自然豊かな綺麗な森だ。

ダムを越えると道は細くなるが、豊平牧場はこんなところにと思わせるほっとする場所だ。

　 　 　

藤原まではほとんどこのような道なので前に車なんかがいたら休憩でもして間を空けるほうが懸命だ。

　

時間があるので川治ダムから栗山方面へ。霧降高原を走るか、瀬戸合峡へ行くか迷う。

結局、瀬戸合峡へ。川俣ダム見学のつり橋は遠いのでダムの上からつり橋を眺める。

このつり橋はどこへもつながっていなくてつり橋を渡りきったところが終点。単にダム見学ためのだけのつり橋だ。できれば下まで降りてみたい。

瀬戸合峡の切り立った景色。新道からはほとんど見ることができない瀬戸合峡も、川俣ダムに入る道を通るとその真上を通ることができる。

県道23号を川治ダム方面へ戻る。いつもは交通量が少ないこのあたりも紅葉の季節は車もバスも走ってくる。

　

八汐湖の二つ並ぶトンネルを川治ダム方面へ

五十里大橋からの眺め。

121号を中三依温泉へ向かう。

男鹿川の綺麗な渓流沿いに走る。

		中三依温泉男鹿の湯、ケビンに3人集まった時点でビールで乾杯、炭火焼の開始。活いかうにづつみ、これはうまかった。ジャガイモはきたあかりとインカの夜明け、甘くておいしい。新巻鮭・えび・ホタテ。 ホルモンも焼いたけど写真が無い〜

人数もそろい屋外の炭火焼から室内での鍋に、今回はきのこがたっぷりの寄せ鍋。これがびっくりきのこのだしが出て旨いのよ。焼酎は漫画「美味しんぼ」で紹介された紫尾の露、たまりません。 デザートもばっちりで満足しました。 残った汁はおでんに。

　

朝は昨日造っておいたおでんを食べたら約束の現地解散。

以前から気になっていた六十里越え（雪割街道）へ、天気が良いので3段団子の121号？もバイクが多い。

　

会津田島からは289号で只見に向かう。このあたりを走ると会津って広いんだなと思う。

気分よく走っていたのだが空模様がおかしくなってきた。そのうち今日は降るはずのない雨がポツリ、昼飯を食べてやり過ごそうとするが食堂も無く只見に到着。唯一？の食堂へ。 やはり唯一の食堂なのか非常に混雑。そのうち本降りになり1時間ほど時間をつぶす。 雨も上がり田子倉ダムへ向かう。

春には通行止めだったのだが、通行止めも解けて憧れの雪割り街道、まずは田子倉ダムへ。 ここで一緒に来ていたアプリリアが、雨の心配で引き返すことに。

　

人は住んでいないダムから先はダムと険しい県境の景色はチベットか、ネパールの山峡かと思わせる。

斜面にへばりつくように走る道は、さすが雪国だけあり雪洞が多い。

六十里越トンネルを抜け新潟側へ。只見線と交わる手前で残念ながらタイムアップ引き返すことに。

　

雪割り街道を引き返します。どこまでも続く山並み、凄い。

　

この道に並行して走っている只見線は鉄っちゃんがいるから営業していたんじゃないというぐらい凄いところを走っている。紅葉のきれいな路線No.1になったり雪景色の綺麗な路線No.1になったりしているらしいが、只見から新潟の間の乗客がどれほどいるのか、営業として本当に成り立っていたのか興味は尽きない。車路が冬季通行止めになったところを鉄道でワザワザ県境越えをしなくてはならない必要がどれだけあるのか？そんなところをいまだに列車が走っていたというのはなぜが楽しい気分になる。

ダム提から降り只見川に沿って走る。人気のあった只見線も昨年の大雨の傷跡がそのままで区間運休している。

今もなお普及工事が続く叶津川	草が生えてしまったJRの橋梁	線路は川に流され堤防だけ復旧(５月の状況）

ダムが損傷を受けているのか、放流が続きダム湖があったはずの岩肌が見えている。

流された歩道とJRの鉄橋これは凄まじい。

　

今はこんなに静かな景色を見せる只見川。何年かに一回氾濫しているとは思えない景色だ。

やっと願いがかなった雪割り峠の景色。人の住めないような場所の景色が好きな僕にとっては素晴らしい場所だった。しかし天候が今ひとつ優れなく残念な思いが残る。もう一度秋に来るかは悩みどころだが、春に雪の景色を見に来なくてはならないのは絶対だ。

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