道北をゆっくりめぐる。今回の目的は礼文をじっくり走ること、じっくり走っても1日でほとんど完走できるだろうが前回の雨の景色ではなく晴れの景色を期待して向かう。 |
千歳へ着いたときから雨、苫小牧の山九へ着いたものの明日の天気を考えながらルートの再検索。今日中に稚内辺りまで走る予定だったが明日・明後日の天気にあわせ予定と逆周りに今日は山中の岩尾内キャンプ場に向かうことに。 |
道東道を夕張で降り県道へ。シュウパロ湖を抜け桂沢ダムへ、ここから芦別に向かう。 |
芦別郊外にはさくらんぼの農園があるらしく路肩でさくらんぼを売っている、デザートにと一つつみ買ったのだが1000円とすごく安い。町近くにはなんとも不思議なレトロな建物が、調べると大学で本部校舎は1954年築の煉瓦造りで、旧・芦別市立頼 城小学校の校舎を使用しているらしい。有形文化財だとか。 |
炭鉱の町なのか共同住宅にはそれぞれ煙突が、さくらんぼを売っていた奥さんに聞いてやってきた多楽腹亭。広東麺だけでもたらふくに。 |
昼を食べている間に雨も上がったようだ、道道4号線で旭川に向かう。新城峠ではミニ美瑛のようにパッチワークの丘が見れた。 |
旭川で食料の調達と給油をし40号で愛別に向かう。愛別からいよいよ山中にというところで雲行きが怪しいなと思ったとたん雨に追いついてしまった。愛別ダム手前でまたもや合羽が必要に。 |
どんどん山奥になる。岩尾内湖が見えてきたのだがナビの表示が悪くキャンプ場が見つからずうろうろする。 湖畔の公園のとこかなと思いつつ半島のとこだったと地図を思い出しもう少し先へ行くことに。 キャンプ場が見つかってよかったこんなとこで野営はおそろしい。しかしキャンプ場にも熊が出たのでテント禁止の表示が。 |
白樺の綺麗な林間のサイトだが、管理棟の横に集まるように設営する。モンベルのタープ初出陣。夕食は秋刀魚の塩焼きとホタテの炊き込みご飯、デザートはさくらんぼ。秋刀魚が旨かった、さくらんぼの黒いのはブルーベリーと掛け合わせてあるそうだ。 |
朝方雨が降ったものの天気は回復してきている。北海道限定のどん兵衛(こぶが効いている)を食べキャンプ禁止の看板で写真を撮り出発。 |
キャンプ場の全景、芝生の部分はサイトではない。林間がキャンプ場で週末には湖でボート・ジェットスキーを楽しめるように道がある。 |
岩尾内ダム。牧場の真上にダムが見える、本州では無いような景色。 |
内陸部を北に走る。早すぎると雨雲に追いつくので速すぎないペースで対向車の来ない道を下川に向かう。 |
狐が横切ったりするが快適なコースだ。動物注意の看板が熊だったのには驚いた。 |
トロッコ王国手前で雨に追いついたので松原湿原により道。しかし天竜沼から徒歩ということであきらめる。 旧国鉄美幸線の跡地の一部で、実際に列車が走っていた路線をトロッコで走るトロッコ王国は家族連れでにぎわっていた。そんなところ一人でトロッコに乗るのは照れくさいのであきらめる。 左 キベリタテハ 綺麗でしょう。 |
トロッコ王国の仁宇布から歌登の区間も快適。雨雲を追いかけて走る。 |
歌登から中頓別の間は珍しいワインディングロードだ。ついつい気合が入り峠を越えた辺りで雨雲に追いついてしまったか、雲行きがあやしい。 ゆっくり走り中頓別で昼をとることにする。 教習場も中頓別町営自動車学校だって。さすが田舎だ、商売として成り立たないのか? 豚丼を食べている間に天気も回復に向かう。 |
中頓別からは国道に入る。さすが国道は交通量が多い。 |
浜頓別で国道手前を左に入りクローバーの丘を探す。小さな色あせた看板によく見るとクローバーの丘と書いてあるのだがよく気をつけないと判らないのでは。 |
すぐに観光地になりそうな何も無いところの割にはまったく観光地になっていない。クッチャロ湖を見るのならここからの眺めが最高。 でもどちらかというと後ろの牧草地を見ているほうが好きかも。 |
牧草地の切れ目が無く広いのがすごい。牛など放牧したらどこからでも逃げれそうなところだ。 しかしこの広さはすごい、入ってはいけないだろうが中に入って牧草の上を走ることも可能だ。 |
238号を少し戻り筑紫川沿いからエサヌカに入ると、鹿がゆっくりを牧草を食べていた。何回か左右に曲がるとエサヌカの直線になる。 エサヌカ この名前は忘れることが無いだろう。 |
猿払で国道に戻る。目指すは宗谷岬。 |
宗谷国道は、ほとんどが変化の無い道だがここ宗谷丘陵の辺りだけ変化にとんだうねりのある道となっている。浜頓別からサロマ湖辺りまでは本当に変化が無く飽きる。今回はそれを避けて山中を走ったのだ。 |
宗谷丘陵の風力発電を見ながら端まで来ると宗谷岬だ。どこにいたのかと思うほどのバイクと人。 宗谷岬の山側には宗谷岬灯台、ここから宗谷丘陵に上がる。ちょうど1200GSのアドベンチャーと一緒になる。停め方がCMみたい。 |
宗谷丘陵 | 氷河で削られた柔らかな丸みと水によって侵食された深いクレバスが折り重なって美しい景観を見せるのだが、上空から見ないと判らないようだ。ただこの広い丘陵は心が和む。 |
かっ飛ばす それとも ゆっくりいく? |
一般的にこのまま宗谷丘陵を通過してしまうのだが、ここはちょっと寄り道。宗谷岬から上がると突き当りを右へ行くのだがここは左の天文台のほうへ向かう。天文台の小道に入ると目の前に風車がいっぱい。 |
天文台の後ろ側 |
日本最北林道。舗装されたすばらしい道。 |
宗谷丘陵を堪能した。 2年前に来たときに比べ訪れる車が増えていた。特に前回より4輪が多く見られた。 快適に走れたためか今日の燃費は18km/lとすごく延びた。 キャンプ地を悩みながら宗谷湾を走る。時間が早いので礼文に渡ることも考えたが最終が15時で間に合わない。キャンプ場をどこにするか?大沼か稚内森林公園か兜沼か。本命は兜沼だろう。まづは稚内で食料の調達だ。 |
稚内の西条デパートで買い物をし、日本海側に出てオロロン街道に向かおうかと考えたが夕日丘展望台で明日の朝を考えて稚内森林公園へUターン。 |
設営しまずは温泉だ。稚内の港の湯でゆっくりしていると夕立が、すぐにやむと思ったのだがやみそうも無いので雨の中をキャンプ場へ。せっかく綺麗になったのにガックし。しかしタープのおかげで雨の中でも楽しく食事。ウニ丼・焼きホタテ2枚・興部のウインナー・ホッキ貝の刺身だ。ウニは1980円ホタテは140円ホッキ貝は100円とリーズナブル。今日の食事もうまかったあ〜大満足だ、特にうに丼にいたっては店のうに丼の倍の100gのうにだから。 |
早起きしてさっさと撤収込んでいるキャンプ場をあとにフェリー乗り場へ向かう。曇りがちだが見通しがよくサハリンまで見通せた。 |
稚内港 |
礼文では先にキャンプ場に向かう |
寄り道し金田ノ先灯台 |
閉鎖されている礼文空港に登る道からストコン岬方面を見る。 |
金田ノ岬の上にある礼文空港に向かう、定期便は無く廃港の危機にさらされているようだ。 |
久種湖畔キャンプ場に設営を終え昨日湿ったものを干しキャンプ場で食料の調達先と風呂を教えてもらい食品店を廻りながら、まずはストコン岬へ向かうことにする。 ストコン岬へ向かうのも海沿いから山腹の道を選び、道中鮑古丹をへ入る。 |
鮑古丹から戻りゴロタ岬ひ登る。 |
綺麗な海を眼下に、花がいっぱいの坂を登る。 |
ストコン岬とトド島 |
ゴロタ岬から見るゴロタノ浜・稲穂ノ崎・岡田ノ崎。礼文岳には雲がかかっている。 |
ゴロタ岬から見るストコン岬と金田ノ岬。 |
海抜0mから高山植物が生えるといわれている礼文島。熊笹と高山植物がやさしい景色を作っている。 |
ストコン岬とトド島 |
ゴロタ岬から下りバイクに戻る。 ここからストコン岬の間も道は狭いが綺麗な景色が続く。 道の両側に海を見ることもできたりする。歩いて楽しんでいる人がいるがやはりその方が正解なのかもしれない。原チャリで走るのが一番向いてるのかもしれない。 |
日本最北端のトド島灯台が見えるストコン岬。 |
トド島灯台 |
民宿ストコン岬はこんなところに |
ストコン岬までの道 |
海沿いの道はつまらない?ので同じ道を戻る。 |
船泊漁協の直売店のあとい 夜も来るつもりで毛がにの3食丼セットとうに丼は、やめておきいくら丼にする。出てきたいくらを見てびっくり、なんていう量だ米が見えないほど、うにの突き出しやタラバの足も出してくれて大満足。 夕食はここに決まり”夜は何時までですか”の質問に”3時までです”の回答。しまった毛がにの三色丼にするのだったとガックし。 今回はこのまま蟹を食べることなく終わりそうな予感が。 |
昼食の後は南へ 南端から桃岩・礼文林道・澄海湾と走る。 |
南端 この先個人の・・・の看板で折り返す。知床の集落と奮部灯台 |
香深から桃岩展望台へ。なるほど桃みたいな形の岩 駐車場から10分ほど歩くと展望台へ | |
桃岩展望台から。ここから見るより下から見た桃岩のほうが桃っぽくていいかも。 |
桃岩展望台も猫岩が見える。ここからは元地灯台をとおり知床へ到る遊歩道があるが2時間以上かかるのであきらめる。 |
トンネルを抜け桃台猫台展望台へ 綺麗な海岸線が見える展望台。島の西側は、海岸線が複雑で集落も少なく海岸にへばりつくようにある、その分景観はこちら側のほうが断然いいのだが、これが礼文島の特徴だ。 |
元地集落も端まで行ってみる。猫岩の反対側には地蔵岩があるだけで他には何にも無い。途中にはうに丼で有名な佐藤売店があるが今日の夕食がうに丼のためパス。 この海岸ではメノウが取れメノウ浜と呼ばれている、また土産物屋でも売っていた。 |
上に見えるのが元地灯台 桃岩展望台から1時間ぐらいでいけそうなのだが残念ながら時間切れ。 元地をあとにして礼文の目的の一つ礼文林道に向かう。ガレ場が少なければいいのにと願う。 |
林道の入り口 |
すぐに香深の海が見える。 |
林道から見える元地 |
なぜか茶畑みたいに刈り入れられた林道周辺の熊笹 |
林道はほとんどが見晴らしのよい尾根近くを走るが、緑ヶ丘公園側のくだりは、森の中を走るため見通しは悪いうえ林道を横断している水路の蓋が無い部分が多いので要注意だ。 林道の終点近くにもう一つのキャンプ場があり様子を見に行く。こちらは林間の静かなキャンプ場。ここでカブ乗りの女の子に遭遇、沖縄ナンバーにびっくり、舞鶴からフェリーできたそうだ。その後香深にエゾバフンウニを取りに走る。 |
澄海岬の透明度はすばらしい。曇りでもこれ晴れたら・・・ |
澄海岬からの帰り道。 |
久種湖畔キャンプ場は、芝生の綺麗な広々としたキャンプ場だった。ファミリーキャンプ場らしく子供が遊びに来たり、食事はバイク乗りの彼と歩きの彼らを誘い振舞いご飯してしまった。今日は、礼文のエゾバフンウニ丼と、烏賊の胆炒めとバイクのりが買ってきた重ね巻き、これが絶品お土産に買ってしまった。今回も物量で圧倒、感謝?びっくりされたぞ。 |
朝早く起き行き残した。澄海岬の手前ゴロタノ浜だ。ここも小さな集落を抜けると道が無くなる。自然となくなるっと言った感じだ。 昨日飲んで話をしている中で出てきたこの浜、浜沿いのダートを見るとなかなかすばらしい雰囲気の道ではないか。 |
昨日と違いよく見える利尻を見ながら稚内行きの船を待つ。一昨年来た時と違い船は混雑していた。礼文に訪れる人が多いのだろう。 稚内に着くと途中の寄り道は最小限に苫小牧を目指す。 |
曇りだが利尻島を見ながらオロロンラインを走る。思ったより車が多いのが残念だが何も無いのがすごい。 |
宮ノ台展望台より見るサロベツ原野。利尻島も見える。 |
豊富で昼飯、時間に焦りながらパンケ沼に向かう。原野の中の農道? パンケ沼の展望台より見えるオントルイカ原野も広すぎて値打ちが無い サロベツビジターセンターの展望台より長沼 サロベツ原野よりオントルイカ風力発電所 手塩河口大橋から見る発電所 一直線に並んでいるのがめずらしい。 |
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あとはひたすら留萌を目指す。交通量が多いものの快調に走る。 |
苫前辺りで雨が降り出す、留萌辺りではザザぶりに。今回は締めも雨か? |
留萌から高速に入るも雨脚が衰える気配なし。5時には茶志内のパーキングでキャンプはあきらめホテルの手配をする。 ホテルに泊まったおかげで夕食はジンギスカンと寿司のはしごで満足。あくる日は、山九にバイクを預け飛行機で東京へ、バイクは9月に引き取りに。 |
走った4日のうち2日が雨というちと悲しい天気だったが、目的は果たせたのでよしとする。今回の感激は、クローバーの丘とエサヌカ。これは言うこと無しだ。 |